ぎんえいでーん

2014.11.05 Wednesday

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    JUGEMテーマ:銀河英雄伝説

     

    田中芳樹大先生もナショナリズムはあるので、銀英伝には、思ひっきり、イデーがない。

     ルドルフ・ゴールデンバウムはイエスマンとしての手下をかき集め、正義の名のもとに死体の山を築きあげ、迫害されたアーレ・ハイネセンは藤子F不二雄「宇宙船製造法」でもやってたネタとウィキペディアに描いてある、で脱出し、フロンティアを作ったけどグエン・キム・ホアも民主共和制作ってどうのと言ふ目的の共有をやってるか怪しく、後の英雄ぼやきのユースフも絶倫パオとのコンビを嘆くばかりで「共和制国家の建設を!帝国の魔手からの解放を!するためには俺はこういう苦労をせにゃあならん!」といふ愚痴は外伝でもやらず、そんで以て我らが楊威利准将閣下もラインハルト様も、帝国や同盟の命運はあっちで、目の前の仕事に明け暮れてゐる。

     作者は支那キチガヒで、さらにSF作家である。が、支那では荘子以来の「選民としてのかたわ」あるいはその前の孔子の「めくらはえらい」があり、SFではジュール・ヴェルヌ以来の「選民としての負傷兵と、アセンションとしてのサイボーグ手術」と言ふのが連綿と有った筈であるが、この作品ではかたわはまあ「対象化されたわるもの」か、一兵卒であり、ヤン提督はもとより、ラインハルト様はむちゃくちゃイケメンである。

     さう言へば、五巻であの「ムッター(母さんにこのルビ)」とか言ひながら上半身でずるずる移動する負傷兵とか、一所懸命出た内臓を腹へ戻すとかのグロ描写は、そんなわけで帝国軍の兵士にも認められるものの、帝国の兵士は衒ひ傷の人とかもゐる(参謀とかのおいさんは義眼の人だし)代り、主に同盟の看護婦や軍医が、負傷兵を持って来て麻酔で寝かせて傷ついた腕なんかを腕とかごと斬って、義肢へ変へると、起きた兵隊さんはお医者さんへ苦情を言ふ。

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    2020.09.18 Friday

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